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Meituアプリの危険性とは?利用前に知っておきたいリスク

スマートフォンでのセルフィー加工や美肌補正が簡単にできる人気の画像編集アプリ「Meitu(メイツ)」。特に若い世代を中心にSNS映えする写真が手軽に作れると話題になり、インスタやTikTokでも頻繁に利用されているアプリの一つです。

しかしその一方で、「Meituアプリは危険って本当?」「個人情報が抜き取られるって聞いたけど…」という声もネット上で多く見受けられます。無料で使える便利なアプリである一方、セキュリティ面やプライバシーへの懸念も取り沙汰されています。

本記事では、Meituアプリを利用する際に注意すべき“危険性”について、利用者の口コミや技術的な背景をもとに詳しく解説していきます。


■meituアプリを利用するうえで知っておきたい危険性とは?

写真加工だけでは済まされない、見過ごせないリスクが存在します。


●過剰な権限要求と個人情報の取得リスク

Meituアプリは、スマートフォンにインストールする際に複数の権限を求めてきます。中でも、以下のような情報へのアクセスが必要とされています:

  • カメラ・写真フォルダへのアクセス
  • 連絡先や位置情報の取得
  • 端末情報(端末識別ID、IPアドレスなど)の収集
  • マイクや電話機能へのアクセス(Android版)

これらの権限は、機能面で必要なものもありますが、「明らかに不要な範囲までアクセスしようとしているのでは?」という指摘が以前から相次いでいます。とくに2017年には、Android版が中国のサーバーへデータを送信していることが発覚し、海外でも大きな騒ぎとなりました。

その後、問題は修正されたとされていますが、「なぜ顔写真加工アプリが連絡先や位置情報まで必要とするのか?」という疑問は、今もユーザーの間でくすぶっています。


●顔写真データが第三者に渡る危険性

Meituの最大の特徴は、高精度な美顔加工や顔パーツ補正機能ですが、これに関連して懸念されるのが顔写真そのものの外部送信と解析です。

  • 加工のために写真が一時的にクラウドに送信される可能性がある
  • AIによる顔分析がどこまで行われているかがブラックボックス
  • 利用規約に「画像処理の目的でデータを第三者と共有することがある」と記載

つまり、自分がアップロードした写真が一時的とはいえアプリ運営元(中国企業)のサーバーに送られている可能性があり、顔認証の材料やマーケティングデータに使われるリスクがあるというわけです。

中国のアプリであることから、国家による情報収集への懸念を挙げる声もあり、こうした点から「危険だ」と警戒する層が一定数存在します。


●位置情報や行動履歴の追跡リスク

Meituアプリには、ユーザー体験を向上させるためとして、端末のGPS情報や行動パターンを収集している形跡があります。これにより、

  • どこでアプリを起動したか
  • どのような時間帯に加工を行ったか
  • 他アプリとの連携履歴

といった利用者のライフログ的な情報まで収集されている可能性があります。

もちろんこれは匿名化されたマーケティング目的ともされますが、設定で無効化できるわけでもなく、気づかぬうちに大量の行動履歴が企業側に蓄積されていると考えると、少し不安が残ります。


●広告配信や外部とのデータ共有が不透明

Meituは無料アプリとして提供されており、アプリ内広告やプロモーションが頻繁に表示されます。そのため、利用者の嗜好に基づいたターゲティング広告を出すための情報提供が行われている可能性も指摘されています。

  • Cookieや広告識別IDの追跡
  • 第三者広告ネットワークへの情報提供
  • 広告主とのデータ連携(年齢層・性別・利用状況など)

問題なのは、こうした広告利用がユーザー側で詳細設定できず、明示的な説明も少ないことです。利用規約を細かく読まなければ分からない仕様である点からも、リスクがあると考える人は多いでしょう。


●利用規約・プライバシーポリシーの曖昧さ

Meituの利用規約やプライバシーポリシーは、一応日本語でも提供されていますが、その文言は専門的かつ曖昧な表現が多く、一般ユーザーには理解しづらい構成になっています。

たとえば、

  • 「マーケティング目的のため第三者に共有することがある」
  • 「一定の範囲で使用する」
  • 「ユーザーが許可した場合に限る(ただし初期設定でON)」

といった具合に、具体性に欠け、どの情報がどのように使われるのかが不明瞭なのが問題です。

海外企業のアプリにはよくある構造ですが、情報の取り扱いに厳しい日本のユーザーから見れば、「信用していいのか分からない」という印象につながっています。


■Meituアプリの危険性を回避するための対策

「便利」と「リスク」を天秤にかけて、適切に使う意識が求められます。


●使用権限の見直しと最小化

インストール後すぐに「アプリの権限設定」から、不要なアクセス権限をオフにすることが基本です。

  • 連絡先や位置情報のアクセスを拒否
  • マイクやカレンダー連携は無効化
  • 通信を伴わないオフライン利用を心がける

●顔写真や個人情報は最低限の範囲で使用

  • 個人を特定できるような写真や背景の使用は避ける
  • 必要がなければクラウド保存はオフに設定
  • SNS連携は控える、または一時的にログアウトする

●アプリの利用目的を明確に

  • 加工目的なら一時的に使い、加工後はすぐ削除
  • 長期的な利用を避け、目的が終わったらアンインストール
  • 定期的に設定やポリシーを見直す習慣を持つ

●心配なら代替アプリを検討

Meitu以外にも、セキュリティ面に配慮した画像加工アプリは多数存在します。

  • Adobe Photoshop Express
  • Snapseed(Google提供)
  • LightXなど

こうした信頼性の高い提供元のアプリを選ぶことで、不安を減らすことも可能です。


■まとめ|Meituアプリの危険性は“使い方次第”で大きく変わる

Meituは画像加工アプリとして非常に高機能で、使いやすく、SNS映え写真を作るには最適なツールの一つです。

しかしその裏側には、個人情報の収集・外部への送信・過剰な権限取得など、ユーザーにとって見えにくいリスクも潜んでいます。

「便利だから」「周りが使っているから」と安易に選ぶのではなく、使う目的とリスクをきちんと理解したうえで、自分なりの対策を講じながら活用することが大切です。特に顔写真やプライバシーに敏感な人は、アプリの選び方や設定を一度見直してみても良いかもしれません。