ジオキャッシングというスマホアプリを知っていますか?
ジオキャッシングとは、ジオ(地球)キャッシュ(隠す)という二つの単語から連想されるように、世界中に隠された宝を探す「リアル宝探しアプリ」です。
とても面白そうですが、アプリを使用するにあたって危険性はあるのでしょうか?
また、世界規模とありますが、日本国内でどんな人でも遊べるゲームなのでしょうか?
今回はジオキャッシングがどんなゲームなのか気になっている方や、使ってみたいけど危険性が気になる方に向けて調査しました!
ジオキャッシングはどんなゲーム?
ジオキャッシングとは、2000年に発表されたスマートフォン用ゲームアプリで、現在は全世界で600万人を超えるユーザーがいます。
アメリカシアトルに本社があるGroundspeakという会社が運営しており、ジオキャッシングのプライバシーポリシーを確認した際もしっかりした会社の印象を受けました。
気になるゲーム内容は、スマホアプリをみながらGPS機能を使って、現実世界に隠された宝箱(以下キャッシュと呼びます)を探すといった内容です。
キャッシュは世界中に隠されており、その数は300万を超えるそうです。
なんと北極や宇宙ステーションにも隠されているんだとか。
そんな規模のゲーム、日本でも楽しめるのか疑問をもったのですが国内だけで2万6000個もキャッシュがあるそうです!
隠し場所も様々、キャッシュの大きさも様々で難易度が設定されているので、初心者のうちは見つけやすそうなものにだけチャレンジすることもできますよ。
宝箱といってもお金や高価なものが入っているわけではなく、基本的にはログブックと呼ばれる小さいメモやノートが入っているのみです。
たまに小さなおもちゃや少額の金券相当が入っていたという報告もあります。
キャッシュの中身ではなく、あくまで宝探し自体を楽しむゲームになっています。
ジオキャッシングの遊び方
ジオキャッシングのお宝は運営元が隠しているわけではなく、ジオキャッシングを遊んでいる世界中のだれかが隠しています。
キャッシュを隠したプレーヤーは、その場所をGPS座標とヒントとともに公式サイトに登録します。
公式サイトの情報を見て、また別のプレーヤーが隠されたキャッシュを探し、発見したらアプリで報告、また同じ位置に隠す、といった流れになっています。
宝探しをするのは勿論、キャッシュを隠しているのもどこかのプレーヤーというのが面白いですね。もちろん、慣れたら自分も隠すことが出来ます。
それでは基本的なアプリの使い方を以下に記載していきます。
①まずはアプリをダウンロード
スマートフォンにアプリ「Geocaching」をダウンロードしましょう。
アプリは有料会員もありますが基本無料となっています。
②会員登録をして位置情報サービスをオンに
ダウンロード後アプリを立ち上げ、まずは会員登録をします。
登録はメールアドレス、ユーザー名、パスワードの3点です。
新規登録のほか、FacebookアカウントやGoogleアカウント、Appleアカウントでも連携できます。
登録すると有料会員の案内がでますが、興味のない方はそのまま×を押せば問題ありません。
登録後は注意書を読んで、最後に位置情報サービスをオンにしましょう!
③地図を頼りにキャッシュを探す
位置情報サービスをオンにすると近隣の地図が表示され、キャッシュのある場所が緑色のアイコンで表示されます。
気になるキャッシュがあれば、アイコンをタップすると詳細が表示されます。
詳細画面ではキャッシュまでの進路の案内やヒント、難易度などが確認できるので自分に合ったキャッシュを探しましょう。
・難易度は1~5に分かれており、1~2は初心者向けです。3からは難しめ、4以上は相当慣れないと見つけにくいです。
・地形は1~5に分かれており、1~2は安全で遠くない場所、3は高い位置にあるなど難しめ、4からは普通では見つけられない場所にあります。
・サイズは1~5に分かれており、数字が小さいほどキャッシュも小さいです(フリスクケース程)。4,5は相当大きい場合もあります。
「活動」という項目をタップすると、そのキャッシュを見つけたプレーヤーの記録やメッセージを見ることが出来ますよ。
「進路の案内」をタップすると、キャッシュまでの直線距離を教えてくれます。
教えてくれるのは直線距離なので、実際に通れる道を知りたい場合は画面右上の車マークをタップしてみてください。
アップルマップやグーグルマップと連携し、道順を示してくれるのでキャッシュがある場所にたどり着きやすくなります。
④発見出来たらログを残す
キャッシュを無事に見つけることが出来たら、中に入っているログブックに自分のユーザー名と日付など先駆者に倣って書きます。
そのためジオキャッシングを楽しむ際は、ペンを持ち歩くようにしましょう。
また、アプリ上でもログを記録します。詳細画面の「ログをつける」をタップします。
「発見」を押し、そこに至るまでの経緯や次のプレーヤーのためのヒント、写真などを添付して投稿を押すとログ完了です。
このログは発見できなかった時もつけることができ、書いたログは上記の「活動」項目からチェックすることが出来ます。
キャッシュは公共の場にあるので、紛失している可能性もあります。発見できなかったというログが多い場合、その可能性はより高くなります。
稀におもちゃ等ログブック以外にお宝が入っている場合がありますが、ほしい場合はもらってOKです。
その時は、代わりとなる同等のものを必ず入れるのがルールになっています。
代替品に特に指定はありませんが、下記のものは入れてはいけないので注意しましょう。
- 法令違反の物資
- 爆発物、弾薬、ライター、ナイフ、薬、アルコールなどの危険物
- 食用または香りのあるアイテム
- クレヨンや口紅のように溶けるもの
- 凍結時に体積の増える液体など
番外編:キャッシュを隠して遊ぶ
前述したとおり、ジオキャッシングのもう一つの遊び方としてキャッシュを自身で隠すこともできます。
隠すためにはルールを把握して細かな手順を踏む必要があるので、ある程度の慣れが必要です。
そのため、まずは周りのキャッシュを探して、ルール確認をしつつ楽しみましょう!
慣れてきてキャッシュを隠す場合、手順は以下のようになります。
- キャッシュの隠し場所をルールに則って考える(ルールは後述)
- コンテナなどの箱、ログシートやキャッシュなど入れるものを用意する
- 隠し場所へ行って箱を隠し、GPS座標を記録する
- パソコンからジオキャッシングの公式サイトへアクセスし、「ジオキャッシュを隠す」から詳細を登録する
- 審査が入り、問題がなければ1週間程度で一般ユーザーへ公開される
キャッシュを隠す場合のルールは、以下のようになっています。
- 土の中など地下に埋めるのは禁止
- 法律を遵守し、立ち入り禁止場所や危険な場所は禁止
- 水を汚染したり木を傷つけるなど、環境に悪影響を与えることは禁止
- 私有地に置く場合は勿論、公園などに隠す場合も許可を取ること
- 他のキャッシュから一定距離をあけること
- 箱は防水機能があり、少なくとも半年程度は維持できること
- 一般人(ゲームユーザー以外)に迷惑にならない場所に設置すること
- ログブックは必ず入れること
他にもルールが変更されたり追加されたりする可能性があるので、隠す場合は必ず公式サイトのルールを確認してから行いましょう。
ジオキャッシングに危険性はある?
ジオキャッシングの遊び方を見てきましたが、遊ぶ際に危険性はあるのでしょうか?
アプリ自体の危険性は低い
20年以上続くゲームアプリで全世界にユーザーがいることから信頼性は高いといえるでしょう。
プライバシーポリシーもしっかり作成されており、悪用される恐れは少なそうです。
しかしGPSを使用したり、キャッシュを隠す遊び方をする場合は自宅を登録するなど個人情報をやり取りするので、流出の恐れは0ではありません。
位置情報サービスを利用するのはアプリを開いているときだけにする、信頼できると自己判断してからキャッシュを隠す遊び方をするなど個人の裁量に任せられている部分もあります。
スマホに集中しすぎて危険が生じることも
上記の通り、ジオキャッシングはスマートフォンを見ながら現実世界を移動して遊ぶゲームです。
その為、ゲーム自体には危険性は少なくても実際に遊んでいるときにトラブルに巻き込まれる可能性があります。
具体的には、
- 熱中していて周りを見ておらず、危険な場所に立ち入ってしまう
- 一般の人から不審者扱いされれしまう
- 夜に探索したり悪天候の時にケガをする可能性がある
上記のような可能性はあるでしょう。
実際に海外では、大雨の時に出かけて立入禁止場所に入ってしまい死亡事故が起きてしまった悲しいニュースがありました。
いずれにせよ、周囲を確認しつつ自身が安全だと思える範囲で遊ぶようにしたら問題ありません。
不審者扱いされる可能性も考えて、説明を考えておく、身分証明書を持ち歩くといった準備をしておくといいかもしれませんね。
まとめ
ジオキャッシングの遊び方とそれに伴う危険性を調査し、解説しました。
ジオキャッシングは世界中どこでも遊べる健全なゲームです。
安全を確保して遊べば外出するきっかけになったり歩くようになったりと、むしろ健康に良いかもしれません。
スマホに熱中しすぎず、周囲を確認しつつ安全にゲームを楽しんでくださいね。