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SoundCloudの危険性評価。5 つのリスクと安全設定を徹底解説

1. SoundCloud とは?基本仕様とユーザー規模

SoundCloud はドイツ発の音楽共有プラットフォームで、アーティストが自作音源を公開し、リスナーが試聴・コメント・共有できるサービスです。世界中で月間アクティブユーザー数は 7,600 万人以上、投稿された楽曲数は 3 億を超えると言われています。スマホやPCさえあれば誰でも楽曲をアップロードでき、音楽好きには魅力的な空間です。

無料アカウントでは最大 180 分の音声をアップロード可能ですが、有料の Pro Unlimited プラン(約月額 12 ドル)では無制限のアップロード、詳細な分析、予約投稿などが可能になります。

2. プライバシーリスク:収集される個人データ

SoundCloud のプライバシーポリシーには、ユーザーがアクセスした際に以下のような情報が収集されると明記されています:

  • IP アドレス
  • 再生履歴(何をどのデバイスでいつ聞いたか)
  • 使用デバイスの種類と OS
  • ブラウザ、ログイン履歴、Cookie 情報

これらの情報は広告パートナーと共有される可能性があるため、ユーザーの嗜好や行動履歴が外部企業に渡ることも。EU GDPR や CCPA の対象地域では一定の同意取得が義務づけられているものの、具体的にどのデータが保存され、どれくらいの期間保持されるかはやや曖昧です。

設定メニューから「広告カスタマイズを無効化」し、Cookie の最小化を行うことが推奨されます。

3. マルウェア&フィッシング:外部リンクの危険

SoundCloud は楽曲に説明欄(description)を付けられるのが特徴で、そこにリンクを挿入するユーザーも多くいます。これがトラブルの温床となり、過去には説明欄経由で不正サイトやマルウェアが配布された事例も。

これを受けて SoundCloud は exit.sc という中継ドメインを導入。ユーザーが外部リンクをクリックすると、一度警告ページを挟む仕組みになっています。しかし、これは完全なブロックではないため、注意が必要です。

特に「無料で曲をダウンロードできます」などの文言で誘導された先が不正サイトだったという報告は少なくありません。

不審リンクを踏まない3つのチェックポイント:

  • exit.sc 経由であっても短縮 URL(bit.ly など)は避ける
  • URL に .exe や .apk などの実行ファイルが含まれていないか確認
  • コメント欄やダイレクトメッセージにあるリンクはクリックしない

4. フィッシング・スパムアカウント対策

SoundCloud では、なりすましアカウントやスパムメッセージによる詐欺被害も報告されています。特に多いのは DM を通じた詐欺で、例としては:

  • 「あなたの曲をプロデュースしたい」→外部サイトに誘導
  • 「コンテストに当選した」→メールアドレスや銀行口座を聞き出す
  • ビットコイン投資を持ちかける詐欺

SoundCloud はこれに対抗し、2段階認証(2FA)を導入しています。アカウント設定から SMS または Google Authenticator を連携すれば、乗っ取りリスクは大きく下がります。

また、パスワードの使い回しをやめ、英数字+記号を含む強固なものにするのが基本です。

5. 著作権リスク:アップロード削除と法的トラブル

SoundCloud は著作権保護に積極的で、自動検出システム「Content ID」により、他人の楽曲に類似した音源をアップすると警告が来る可能性があります。

たとえ自作の曲であっても、フリー音源やループ素材を使っていた場合に誤検出されるケースもあります。また、カバー曲やリミックスをアップロードすると即削除されることも。

著作権対策のポイント:

  • オリジナル音源のみをアップロードする
  • カバー曲には適切なライセンス(YouTube Music など)を取得
  • 不当削除があった場合は異議申し立てフォームから対応可能

6. AI 利用条項とクリエイターの懸念

2024年の利用規約改定で、SoundCloud は「ユーザーコンテンツを AI トレーニングに使用する可能性がある」と明記しました。これに対して一部クリエイターから「自分の音源が無断で学習に使われるのでは?」という懸念が上がっています。

現時点で SoundCloud は「生成 AI には活用していない」と公式に発表していますが、将来的に変更される可能性も。

オプトアウト方法として、SoundCloud は“no-AI” タグの設定を推奨しています。トラックのタグにこのキーワードを追加すると、AI 学習データから除外する意思表示ができます。

7. 安全に使うための 10 のチェックリスト

  1. プロフィールに個人情報を書き込みすぎない
  2. 2段階認証を必ず有効化する
  3. exit.sc ドメイン経由でも短縮 URL は注意
  4. DM で送られるリンクは開かない
  5. 曲アップ時は著作権者情報を記載
  6. 公開後は説明欄に怪しいリンクが付与されていないか確認
  7. “no-AI” タグで AI 学習から除外
  8. 著作権警告が来たら 7 日以内に対応
  9. 公共 Wi-Fi ではログインしない
  10. 長期未使用時はアカウント削除リクエストを送る

8. FAQ

Q. SoundCloud でウイルス感染することは?
A. 音声ファイル自体は安全だが、説明欄の外部リンク経由で感染した例が報告されています。

Q. 無料アカウントでも 2FA は使える?
A. はい、すべてのアカウントで利用可能です。

Q. 自作曲でも削除されるのはなぜ?
A. 素材に含まれるループやサンプルが検出対象になった可能性があります。

Q. AI 学習を完全拒否できる?
A. 現状では “no-AI” タグで意思表示できますが、確実に除外される保証は今後の仕様次第です。

9. まとめ

SoundCloud は世界的に人気の高いプラットフォームであり、音楽活動の拠点として非常に有用です。ただし、以下の3点についてはユーザー自身の注意が求められます:

  • プライバシー管理(IP・再生履歴)
  • マルウェア・外部リンク対策
  • 著作権および AI 利用に関する確認

各種設定と予防策を押さえておけば、安全に音楽活動を楽しむことが可能です。アーティストもリスナーも、リスクを理解し、安心して使える SoundCloud 環境を整えていきましょう。