位置情報共有アプリ「Zenly(ゼンリー)」をご存じですか?
スマホの位置情報を利用してZenly(ゼンリー)で登録した友達の居場所や行動履歴を知る事ができる若者に人気のアプリです。
友達の位置情報を簡単に知ることができる便利なアプリですが、使い方を間違えると個人情報の流出・事件に巻き込まれるなどのトラブルにつながる可能性があります。
この記事ではZenly(ゼンリー)を利用することの危険性や安全な使い方について解説します。
Zenly(ゼンリー)とは
Zenly(ゼンリー)とはフランスのZenly(ゼンリー)社で開発されたGPSを利用した位置情報共有アプリです。
Zenly(ゼンリー)内で友達になった相手が今どこにいるのか、何時間いるのか、さらに行動履歴まで知ることができます。
また個人でのメッセージの送受信やグループチャット、通話もすることが可能です。
Zenly(ゼンリー)を利用する場面
- 待ち合わせ
- 空いた時間に近くの友達と合流
- 子供の見守り
- スマホをなくした際に捜索しやすい
位置情報の共有と聞くとマイナスなイメージも多いかと思いますが、プラスな面もあります。
待ち合わせや子供の見守りなど、今いる位置を簡単に知ることができるのは便利ですよね。
Zenly(ゼンリー)で表示されるマークについて
Zenly(ゼンリー)は地図上で位置情報がアイコンとして映し出されるだけでなく、居場所がマークで表示されるようにもなっています。
キラキラマーク:ユーザーがZenly(ゼンリー)を開いている
炎マーク:ユーザーがが複数人集まっている
家マーク:自宅にいる
帽子マーク:学校にいる
パソコンマーク:職場にいる
はてなマーク:位置情報の特定が難しい場所にいる、設定をあいまいにしている
他にも様々なマークがあり、一目でどこにいるか、アプリを開いているか、ユーザーの誰かといるかなどが分かります。
このようにかなり細かく相手の情報がわかるので便利でもあり、危険性もあるのがわかりますね。
ゼンリーの危険性
では実際にZenly(ゼンリー)を利用することでどんな危険性があるのか解説します。
自宅を特定されストーカーや空き巣被害に遭う可能性
Zenly(ゼンリー)は日々の行動パターンを記録し、滞在時間から自動的に自宅や学校、職場などを表示する機能があります。
よく知らない相手とZenly(ゼンリー)内で友達になってしまった場合、その相手に自宅を特定されることになります。
ストーカーにも簡単に自宅を特定されるということになるのでとても怖いですよね。
またリアルタイムで位置情報を表示するので、外出していることはZenly(ゼンリー)を見れば一目瞭然です。
日々の行動パターンから不在時間や帰宅時間などを予測することもできるので空き巣被害に遭う可能性が上がります。
人間関係のトラブルにつながる
恋人や友達が今何をしているか気になる事は自然なことですよね。
Zenly(ゼンリー)を利用することで恋人や友達がどこにいるのか知れて安心感を得ることができるのと引き換えに過剰に監視することに繋がる恐れがあります。
いつどこにいるのか全てが筒抜けになるのはプライバシーがありません。
また、ユーザー同士が一緒にいるのも表示されるので悪意はなくても「私は誘われていない…」などの友達関係のトラブルにもつながります。
友達がいつどこにいるか自分に内緒で友達同士が会っていないか不安になりZenly(ゼンリー)をチェックせずにはいられないアプリ依存になってしまう可能性もありますね。
いじめにつながる可能性
SNSを利用したいじめは多くありますがZenly(ゼンリー)もそのひとつになる可能性があります。
わざと仲間はずれにして友達同士で会っているのを見せつけたり、記録として残りずらいいじめをすることができます。
またどこかに行ったことがきっかけで馬鹿にされたりいじめのきっかけになったりすることも考えられます。
ゼンリーを安全に使うには?
Zenly(ゼンリー)には多くの危険性があり実際にZenly(ゼンリー)が使われた事件も発生しています。
しかし、本来の目的はコミュニケーションツールのひとつであり、安全に使うことができれば便利なアプリです。
では、どのようなことに気を付ければ安全に使うことができるのか紹介します。
スマホのパスワードを強化
Zenly(ゼンリー)には利用する際にログインパスワードなどのロック機能がないためスマホさえ開くことができれば誰でも簡単に使うことができてしまいます。
誰かに使われたり、スマホを紛失した際に知らない人に個人情報がばれないためにスマホのパスワードを強化しておくといいでしょう。
ゴーストモードを上手に使う
ゴーストモードとは実際の位置から少し離れたいちを表示する「あいまい表示」とフリーズ設定をした位置に固定する「フリーズ表示」があります。
あいまい表示は他のユーザーにあいまい表示にしていることがばれてしまうというデメリットがありますが、プライベートを守るために上手に使うのがおすすめです。
プライベートモード
Zenly(ゼンリー)は初期設定の状態だと友達申請に制限がないので知らない人から友達申請がくる可能性があります。
プライベートモードは連絡先に登録してある人からだけメッセージのやり取りや友達申請を受けることができるモードです。
位置情報を扱うアプリなので信頼できる相手とだけ友達になることで安全に利用することができそうですね。
オプトアウト機能をオンに
おすすめユーザーのオプトアウトをオンにすることで「知り合いかもしれない」に表示されることがなくなります。
友達の友達などあまり親しくない相手にアプリを利用していることを知られることがないので友達申請がきてしまって仕方なく友達になったりする必要がなくなります。
プライベートモードと併用するといいでしょう。
まとめ
Zenly(ゼンリー)は位置情報を扱うので多くの危険が伴うアプリです。
また人間関係のトラブルやアプリへの依存など心を病んでしまう危険もあります。
しかし、親しい友達や家族など信頼できる相手と安全に使えば位置情報を共有できるとても便利なアプリです。
今回の記事を参考に、危険性を理解した上で安全にアプリを利用して楽しく便利にZenly(ゼンリー)を利用してみてください。