「ねえ、アレクサ」と声をかけると反応して、音楽をかけてくれたり、スマート家電を操作してくれる便利なスマートアシスタントのアレクサ。
音声だけであらゆる操作ができるのは便利ですが、アレクサに危険性はないのか気になりますよね。
そこで、アレクサに関する危険性を調査しました。
また、便利な使い方なども合わせてご紹介します。
アレクサが搭載されたスマートスピーカー・Amazon Echoなどを購入したい人は参考にしてくださいね。
アレクサとは
アレクサ(Alexa)とは、音声認識AIの1つでAmazon社が開発したものです。
音声認識AIのことをスマートアシスタント、音声アシスタントともいいます。
いまやアレクサの機能が搭載されている端末が会社や家庭でお使いの方も多いのではないでしょうか。
スマートスピーカーであればEcho(エコー)端末、他に「Fire TV Stick(第2世代から)」、イヤフォンやヘッドフォンなどにもアレクサの機能が搭載されています。
「アレクサ、今日の天気は?」などと話しかけると「〇〇市の天気は……」とアレクサが音声を認識して、適切な返答をしてくれます。
また、スマートスピーカーは電源が入っていればハンズフリーで声だけで操作可能。
他の作業をしながらでも話しかければ対応してくれるので便利ですね。
アレクサの危険性とは
結論をいいますと、危険性は低いです。
Amazonのセキュリティはきちんとしているため安心して使えます。
インターネット上でアレクサが危険と言われている理由は3つ。
心配な人は個人で対策をすれば危険性は低くなるケースばかりです。
情報漏えい:生活情報がAmazon社員に筒抜け?
2019年4月、アレクサは音声を録音し、そのデータをAmazon社員がサービス向上のために聴いているという事実が判明。
個人の会話などを聞かれているというのを知らないままだったら…と思うと不安になりますよね。
Amazonは、「アレクサ」「エコー」「アマゾン」など言葉を認識しない限りは録音しないと宣言しています。
また、アレクサの録音データを利用させない設定もできるので安心してください。
気になる人は設定しておきましょう。
当然、Amazon社はユーザーのプライバシーを重視しています。
これからも社外に録音データが流出しないように管理してもらいたいですね。
参考:Amazon Workers Are Listening to What You Tell Alexa
参考:アマゾン『Alexa』に盗聴問題。録音した会話を顧客情報と紐付け&面白い内容は従業員で共有とヤバい
誤作動:間違った情報を得てしまう可能性も…
2018年5月、CNNによると、アレクサが夫婦の会話のデータを、夫の勤める会社に送信したことが発覚しました。
夫婦の会話には「アレクサ」という言葉・操作への返答に近い言葉が飛び交っていたとのこと。
もし、聞かれたくない内容が他人に知れてしまったら困りますよね。
声かけに近い言葉には注意すべきということでしょうか。
聞かれたくない大事な内容を話すときは、アレクサの電源をオフにするなど対策しておきましょう。
さらに、2021年12月、子どもに危険なあそびを指示したというニュースもありました。
半分ほど差し込んだ電源プラグに硬貨をあててみるという危険な情報を子どもに教えてしまったとのこと。
その時は親が近くにいたため、すぐに止めたそうです。
危険なことを問題と思わずにやってしまうと、大きな事故を引き起こす可能性があります。
検索結果の情報の判断はアレクサに限ったことではありませんが、怖い話でした。
もちろん、この問題に対してAmazonはシステムを改善しています。
今後も子どもがいる家では十分に注意した方がよいでしょう。
参考:アマゾンのスピーカーが夫婦の会話を録音、勝手に他人に送信(2/2) - CNN.co.jp
参考:アマゾンのアレクサ、10歳児にむき出しの電源プラグに硬貨で触れるよう指示
悪用される:ハッキングの可能性
ハッキングによる悪用など、不安になっている人もいるのではないでしょうか。
ハッキングされると、音声履歴の閲覧、個人情報の収集、高額なショッピングを勝手に実行してしまう可能性もあります。
2020年8月、スマートスピーカー(AmazonEchoなど)の脆弱性の指摘がありました。
指摘を受けたセキュリティの問題はすでに修正されているため安心してください。
改善後、セキュリティの問題は出ていません。
今後も、データ履歴はこまめに削除するなどの個人での対策は必要でしょう。
参考:「Alexa」に脆弱性、音声記録や個人情報など漏えいのおそれ--修正済み
自分でできるセキュリティ対策
Amazon側でも対策は徹底しておこなわれています。
ここでは、プライバシーを守るために個人でできる対策を紹介します。
音声録音などの履歴をこまめに削除する
音声録音の履歴はユーザーが管理できます。こまめに削除すると安心です。
アレクサは最新の状態で使用する
セキュリティ向上の期待ができるため、定期的なアップデートは必要でしょう。
録音データの利用を制限する
音声のデータの利用設定は、アレクサアプリやAmazonのサイトで設定可能です。
個人でオフにしない限り、データは利用され続けます。
気になる人はオフにしておきましょう。
ルーターのセキュリティ強化
アレクサ搭載の端末とインターネットを接続する時のルーターのセキュリティ対策をしておくとより安心して使用できます。
遠出の際は電源をオフにする
しばらく使用しないときは電源をオフにしておくと安心です。
カメラカバーをつける
カメラ機能のあるアレクサ搭載デバイスには付属品にカメラカバーがあるため、カメラを使わないときはかけておきましょう。
録音データの消去方法は?
アレクサ音声録音は定期的に削除することができます。
Alexaアプリの「設定」を開きます。
Amazonのサイトでも設定可能です。
「Alexaプライバシー」の項目をタップ。
「音声履歴を確認」から音声履歴の確認と管理が可能です。
音声履歴の確認 では、
・日付ごと
・録音した端末ごと
・プロフィールごと
に分けて削除できます。
また一括削除や継続的な削除も設定できます。
アレクサに話しかけると削除できる機能もあるので便利ですね。
音声だけでなく、使用履歴なども管理できます。
プライバシー保護のためにも定期的に確認・削除するのがおすすめです。
録音データを利用させない方法は?
録音データを利用させない設定ができます。
Alexaアプリの設定ページから「Alexaプライバシー」ページにアクセス。
Amazonのサイトでも設定ができます。
サイトでは上記のような画面が出てきます。
下にスクロールすると、「Alexaの改善に役立てる」という項目がありました。
音声録音の利用の項目をオフにしたら設定完了です。
便利な機能
アレクサで何ができるでしょうか?
便利な機能をを簡単にまとめました。
メディア再生機能
以下のメディア再生が可能です。
・音楽(primeミュージック・Appleミュージック・スポティファイ)
・ラジオ再生(らじこ・ポッドキャストなど)
・YouTube
・VOD(primevideo・ネットフリックス・paravi!など)
音楽再生中だと、アーティスト・曲名などを尋ねると教えてくれます。
YouTubeなど無料で使えるサービスもありますが、別途料金・契約が必要なサービスも多いため注意してください。
タスク機能
毎日のタスクにあると便利な機能が備わっています。
・タイマー・アラームセット
・スマート家電の操作…事前に連携
他に、アレクサには「電気を消す」「音楽をかける」「エアコンの温度は〇〇℃」など、毎日の決まった動作を自動でおこなってくれる「定型アクション」という機能もあります。
その他の便利機能
・レシピ検索(クックパッド連携)
・天気・株価・翻訳などの検索
翻訳は50ヵ国以上の言語に対応しています。
・音声・ビデオ通話
・Amazonでの買い物
・絵本の読み聞かせ
・「今日は何の日」
・火の音を聞く…火の音が聞けるシンプルなスキル。再生時間は約30分
アレクサのスキルをダウンロードすれば使える機能は他にも沢山あります。
あなたにぴったりのスキルが見つかりますよ。
アレクサ搭載Amazon Echoの口コミ
ハンズフリーで操作可能なAmazonのスマートスピーカー、Echoの口コミを調べたところ、
・Alexaはテレビの操作・音楽再生だけでなく、励ましてくれるため便利
・音声だけで指示ができるのはとても便利で、料理中のタイマーとしても大活躍
などと好評でした。
ただし、「場所を取る」と言う人もいました。
Echoのサイズは購入前に確認した方が良いですね。
また、音声認識に関しては人によりけり。
滑舌悪い声でも聞き取ってくれたという人もいれば、何度声をかけても反応しなかったという人もいます。
まとめ
ここまでアレクサの危険性とその対策、アレクサの特徴について説明しました。
気になる危険性に関しては、個人でできる対策をしておくと安心ではないでしょうか。
アレクサ搭載のEchoは以下のような人におすすめです。
・Amazon prime会員の人
・スマート家電を使っている人