ウクライナへの侵攻が激化する中でロシアが国を挙げてサイバー攻撃に力を入れていることが世に浸透しましたね。
その影響もありロシア製ウイルス対策ソフト、カスペルスキーを危険視する声が多く上がっています。
「カスペルスキーからロシアへ情報が流出する可能性はある?」
「カスペルスキーを利用することでサイバー攻撃をうけるのではないか?」
この記事ではカスペルスキーは本当に危険なのか、その危険性について解説していきます。
カスペルスキー(Kaspersky)とは
カスペルスキーは1997年に設立されたロシアに本社を構えるコンピューターセキュリティ会社です。
約200の国で使用されていて利用者は約4億人、様々な国に支社を置いていて日本にも東京にカスペルスキーの支社があります。
ウイルスの検知は高くウイルス対策として有名なセキュリティソフトのひとつです。
2016年 過去にロシア内務省に勤務していた社員がロシア政府から国家反逆罪の疑いで逮捕
2017年 ロシア政府がカスペルスキーを使ってアメリカにサイバー攻撃をしていた疑い
カスペルスキーはこれを否定
2017年 イギリス政府は政府機関でカスペルスキーの使用をやめるよう通達
2018年 カスペルスキーはデータをスイスに移行
現在はデータをスイスに移行、ロシア政府のサイバー攻撃との関係を否定しています。
このような経歴や国を挙げてのサイバー攻撃、ウクライナへの侵攻、情勢の悪化などから使うことに危険はないかという疑問が広がっています。
カスペルスキー(Kaspersky)に危険性はある?
カスペルスキーは「民間企業としてロシア政府との関係はない」と否定しています。
実際にロシア政府と協力関係にあるという証拠はありません。
しかし、ロシア政府から強い圧力がかかった際に情報をしっかり守ることができるのか、ロシアの情勢を見ていると疑問ですよね。
カスペルスキーの製品自体は優秀ですが、現在のロシアを見る限り使用することに危険性があると言えるでしょう。
アメリカ、ドイツが警告
アメリカでは過去にカスペルスキーを利用したロシアからのサイバー攻撃の疑惑がありました。
カスペルスキーはこれを否定し真相は明らかになっていませんが2017年に政府機関での利用を禁止しています。
さらに2022年米連邦通信委員会(FCC)はカスペルスキーを安全保障上の脅威がある企業としてブラックリストに追加しました。
これにより、アメリカ政府の援助を受ける企業は実質カスペルスキーの使用は禁止されることになりました。
ドイツ連邦情報技術安全局(BSI)も同年にカスペルスキーの使用に警告を発しています。
同年、イタリアのデータ保護局では顧客情報の取り扱いについてデータの流出などがないか調査をはじめました。
アメリカは以前からカスペルスキーの使用を政府機関で禁止したり警告を発していましたが、特にウクライナ侵攻がはじまった2022年から他の国でも製品の使用について慎重になっているのは明らかです。
日本でもNTTが使用を中止に
2022年4月日本でもNTTグループがカスペルスキーの製品について「リスクがある」として今後取引をやめる方針を決定しました。
またカスペルスキーを使用している自治体も今後の使用を検討するとしています。
日本政府は警告を発してはいませんがロシアへの懸念を示しました。
いずれもカスペルスキーはロシア政府との関係を否定していて中立な立場にあるとしています。
しかし、諸外国の影響もあり日本でもこのような動きがみられはじめていることから製品の使用は控えた方が安全でしょう。
乗り換えるなら?セキュリティソフト4選
セキュリティソフトソフトはカスペルスキー以外にも多く存在します。
このようなセキュリティソフトは1つのパソコンにいくつも入っていると不調の原因となるので、乗り換える際は使用しているセキュリティソフトをアンインストールしてからにしてくださいね。
では、乗り換えや新たに購入する方におすすめのセキュリティソフトを4つ紹介します。
ウイルスバスタークラウド
国内シェア15年連続No.1、トレンドマイクロ社のウイルスバスターです。
日本製でメイン画面が日本語表記、日本人向けに作られている商品となっているので分かりやすく、国内で長く愛用されている製品となっています。
サポートが充実しているのでパソコンが苦手な方でも安心です。
ESETインターネットセキュリティ
スロバキアにあるESET社の製品です。
未知のウイルスへの検知が高く世界で多く使用されている製品です。
価格が安く動作が軽いのが特徴で評判も高い製品となっています。
ノートン360
アメリカにあるNortonLifeLockの製品です。
ノートンは世界トップクラスのシェアで信頼性の高い製品となっています。
Windowsのみならずアップル製品にも適しているのでMacを使っている方にもおすすめです。
マカフィー
アメリカにあるマカフィー社の製品です。
パソコンの初期状態でインストールされていることが多い製品で、世界でも多く使用されています。
利用端末が無制限なのが特徴で多くの端末を扱う企業などにもおすすめです。
まとめ
今回の記事ではカスペルスキーの危険性について紹介しました。
危険とは言い切れないものの現在のロシア情勢から危険性を否定できません。
ウイルスから守るために信用できるセキュリティソフトを使ってパソコンを安心して使用できるようにしたいですね!